差す光 (試聴)

焼けたアスファルトが海岸へ続く
子供たちの声は波に消されて
沖に浮かぶ船が闇夜を照らす
月明かりにも似た光が水面に映る

夢を見ている それだけで
全てのことを忘れられた
どこまでも青い夏の空
あの日のままで

何を求めていた
何も無いと知りながら
向こう側に手が届くまで
歩いてゆく
理由なんかいらないさ
君の声が届かなくても

痛みも悲しみも少し忘れさせてくれ
涙が乾くころ雨も上がっているだろう
何も無いこの街の景色 それでも今日を生きている
歩き疲れた旅人のような君にこの詩を送る


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